こんにちは。『ぽかぽか まわり道』を運営しているぺろみ (@pokapoka_peromi) です。
本日は東京都大田区 蒲田にある【おさしみ屋 網元 伊豆】へ行ってきました。
蒲田で絶品なお刺身を食べられると聞いて伺ったのですが期待値以上でびっくり!
店主さんの温かさにもほっこりした気持ちになれる素敵なお店です。
今回もショートエッセイと共にお届けします。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
エッセイ
存在を知ってからずっと行きたいと願い続けてきた。
夫と休みが重なるたびに何度かお店をたずねてみるものの、毎度のように閉まっている。
私たちはいったいいつ、ここの海鮮を食べることができるのだろう。
そしてこの日もまた、諦めることなく目的のお店へと足を運んだ。
…おや??開いている!!!
この日をどれだけ待ったことか。
意を決して私たちはドアを開けた。
食券を購入して席に着く。平日だというのに席は満席。
多くの方に愛されているのがよく分かる。
少し待ち、私の前には恋焦がれた刺身定食が運ばれてきた。
お椀の蓋を開けるとふわっと味噌汁のあたたかい湯気が立ち上る。
一口すすると、疲労で強張った身体がゆるんでいくのがよく分かった。
肝心のお刺身は、驚くほど厚切りで箸で持ちあげるとその重みがよく伝わってくる。
噛みしめると、甘味のある脂がじんわりじんわりと口の中にそっと広がる。
私は未だかつて、こんなにも美味しいアジの刺身を食べたことがあっただろうか。
得意でないはずのサーモンですら、美味しいと思える魔法がかかっている。
隣で夫が頬張る海鮮丼はまるで海の玉手箱だ。
大きなエビがどどんと横たわり、そこに輝かしいウニまで乗せられている。
キラキラした財宝たちが口に運ばれるのを見ているのも幸福だった。
店主のお父さんは、きっと「どうもすみませんねー!」が口癖。腰が低くて心配になるほど口にしている。
帰るお客に対して「ありがとうございました。」以外にも何か言葉をかけているのが印象的だった。
そりゃ、こんだけ人のいいお父さんが作っているご飯だもの。美味しいに決まっている。
お腹を満たした私たちが退店する時も、何度も何度も「ありがとうございます。」と口にしてくれた。お礼を言わなきゃいけないのはこっちの方なのに。
どうか、あのお父さんにたくさんの幸せがふりそそぎますように。
お腹も、心も、いっぱいになった食事だった。
来ることを諦めなくてよかった。
また、心が疲れてしまった時は〔網元 伊豆〕に戻って来よう。
アクセス・外観
最寄り駅は京急蒲田駅。歩いて5分ほどのところ位置しています。
JRの蒲田駅から向かうのなら京急蒲田方面に歩くこと10分弱くらいでしょうか。
お店は、フレッシュネスバーガーのお向かいにあります。
波立つ海のイラストが描かれた看板が目印です。
お店の雰囲気
カウンターが6席。テーブル席が2卓用意されています。
平日の13時ごろに伺いましたが、満席でした。
テーブルにはポットにてあたたかいほうじ茶が置いてありました。
冷房で冷えた身体にあたたかいお茶が染みわたります。
メニュー
注文は食券を購入して行います。
食券の支払いは現金のみ。万札には対応していないようなので、千円札に崩してから向かうのがよさそうですね。
お店にペイペイのステッカーも貼られていたので、ペイペイも使用できるようです。
食べたもの
私たちは人気ナンバー1、2の『さしみ定食』と『海鮮丼』を注文しました。
さしみ定食
さしみ定食 ¥900
大切りのおさしみが6種類にごはん、味噌汁、小鉢がついています。
この日のネタは、マグロ2種にサーモン、アジ、イカ、あとはブリでしょうか。
どれも大きくて分厚く、食べ応え満点なおさしみたちでした。
お箸で持つと、ずっしりとした重みが伝わってきます。
ひとつひとつのネタが、どれもこれも食べ応えがしっかりしていて、あれ?私は今お肉を食べているんだっけ…?と錯覚をおこすほど。
新鮮で艶やかなおさしみたち。
中でもアジは今まで食べてきたものの中で1、2位を争うほどの美味しさ。
脂がほどよく乗っていて、臭みもなく、口の中でとろけます。
付け合わせの昆布の佃煮もやさしい甘さで白米によく合う。
ごはん泥棒な一品でした。
海鮮丼
海鮮丼 ¥1100
こちらは夫チョイスの海鮮丼。
運ばれてくるなり「わあ…!」と声をあげてしまうほど豪華。
色とりどりの海の幸たちが一挙に集まるそれは、まるで玉手箱のよう。
プリップリのエビに、雲丹まで乗っている。
恨めしそうに見ていたら、大好きな穴子を分けてくれました。
身がふわふわで柔らかい。なんて美味しいのでしょうか。
どちらも結構ボリューミーでしたが、美味しさのあまりペロリと平らげてしまいました。
こんなに豪華で満腹になれるのに、このお値段でいただけるのは本当に驚き。
損してないか心配になってしまいます。
お店のお父さんは大変に人柄がよく、お客さんひとりひとりを大事にしているのが言葉や行動の節々から伝わってきました。
笑顔がかわいいお父さん、きっとすぐにまた会いに行ってしまいそうです。
お腹も心もいっぱいです。ごちそうさまでした。
店舗詳細
住所:〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目27-12
営業時間:昼 11:30~14:00 / 夜 17:30~20:00
定休日:不定休
店前に営業時間の記載はありますが、この時間通りに伺ってもお店が開いていないこともありますので、こちらは目安までに。
くじけずに何度も伺っていざ入れた時の嬉しさといったら、それはもう言葉では表せないほどなので、ぜひとも足を運んでみてください。
今日のまわり道
ここを訪れた時に、京急蒲田駅ではサントリーのタコハイとのコラボイベントが行われていました。
そのせいか、蒲田の街はタコハイのイメージキャラクターである田中みな実さんで溢れかえっています。
いったい何人の田中みな実さんが蒲田にいらっしゃるのでしょうか…?
京急蒲田駅も、駅の看板がすごいことになっていました。
おもしろい。餃子が食べたくなってきます。
ということで、今回のお散歩はここまで。
次回のお散歩もお楽しみに。
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