こんにちは。『ぽかぽか まわり道』のぺろみ (@pokapoka_peromi) です。
2024年夏に蒲田の西口商店街、『サンロード』の中にオープンした【中華そば きくたに】。
オープンした時から気になっていたのですが、ようやく足を運ぶことができました。
以下、その時の模様をショートエッセイを添えてお届けします。
(※エッセイがご不要な方は目次から好きな所へスキップできます)
ぜひ、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
エッセイ
「懐かしいのに新しい。」きくたにの中華そばをはじめて食べた時にそう感じた。
蒲田に2024年の8月にオープンした【中華そば きくたに】
店構えからもう風変わりしていて、ドアというドアはなく、店内むき出しのその姿に初めて出会った時にはあっけにとられた。
だがしかし、そのウェルカムな雰囲気が緊張感なく入るのにはちょうどいい。
ビニールのシートを一枚挟んだだけで、がやがやとした蒲田の空気感とは打ってかわり、無機質でスッキリした空気感がただよう。まるで異空間に迷い込んだかのよう。
そこに広がる出汁の香り。
ゴポゴポと沸騰する湯の音をBGMにしながらラーメンが仕上がるのを待つ。
調理場が見えるのはいい。好奇心と胃袋がくすぐられる。わたしの大好きな光景だ。
さっそく運ばれてきたどんぶりに口をつけた。
濃い。とにかく濃い。魚介の旨味、甘味、酸味がぐぐぐっと押し寄せてくる。
それを動物系の濃厚なベースが優しくおおっている。
なんだか昔の記憶を思い出す味なんだよなぁ。
スープに合わせるのは、お店で打っているという自家製の中太ストレート麺。
もっちりとした弾力と、つるんとした舌触りが特徴的。
時間をかけて仕込まれたチャーシューは、脂が甘くとろっとろ。口に入れた瞬間すぐに消えてなくなった。「あれ?私いまチャーシュー食べましたよね?もしかして錯覚?」
見た目もシンプルで、どこか懐かしく、記憶に眠っている何かが呼び起される味。
でもそこには、まだ誰も知らない広大な深海が広がっていた。
これぞまさしく、令和のネオ中華そば!とでも言っておこうか。
【中華そば きくたに】について

2024年の夏、蒲田に新オープンした【中華そば きくたに】
お店のコンセプトは『出汁を味わう、新中華そば。』
鯖節、鰹節、うるめいわし節から出汁を取った煮干しの旨味を堪能できる一杯を提供しています。
きくたにの店主は、ラーメン好きには名前の知られた御徒町の『鴨to葱』。恵比寿の『手打 親鶏中華そば 綾川』を手掛けた方の元で修業した後に、こちらの店舗をオープンさせたのだとか。
人気ラーメン店と繋がりのある店舗ということで、オープン後は多くのラーメンマニアの間で話題となっていました。
アクセス

中華そば きくたにがあるのは蒲田駅降りてすぐのアーケード商店街『サンロード蒲田』の中。
最寄り駅はJRおよび東急線の蒲田駅です。
駅からは歩いて5分かからないくらい。サンロード蒲田の中をずっと真っすぐ進んでいくと右手に店舗が見えてきます。
■マップ
お店の雰囲気

お店はオープンスタイルでビニールカーテンで仕切られています。
どこか海外の屋台を思わせるような雰囲気。
真ん中に厨房があり、それをぐるりと取り囲むようにカウンター席が配置されています。
座席はカウンターのみで17席あります。
座席の後ろにハンガー、座席下にはカバンをかけることのできるフックもありました。
白とグリーンを基調にした店内は清潔感があり、店内BGMなどもないのでしっかりと目の前のラーメンに向き合うことができる食事環境でした。最高!!
メニュー・食券の購入はキャッシュレスのみ!
メニューは中華そばオンリー。
派生でチャーシュー麺もありますが、他はごはんもののみ。


トッピングは切り落とし焼豚、煮卵、海苔、追加ネギ、追加メンマがあります。
切り落としチャーシューをトッピングに注文している方がとても多かったです。
ビールはハートランドが注文可能。おしゃれです!

食券の購入は、キャッシュレスのみ対応しています。
各種クレジットカード、電子マネー、QRコード決済が使用できます。
クレジットカードで支払う場合は暗証番号が必要になるようなのでご注意を。
追加注文する際は、再び外の券売機で食券の購入が必要です。
実食。魚介の旨味たっぷりな中華そば!

今回はシンプルな中華そばを注文することにしました。
夫は中華そばに切り落としチャーシューをトッピング。あとライスを注文していました。
中華そば(860円)


見た目の感じは非常にシンプルな中華そばです。
具材は、ネギ・焼豚・メンマ。
表面に油膜が貼っていますが、食べた感じそこまでオイリーさは感じませんでした。

スープはとにかく魚介の出汁が効いていて、びっくりするほどの旨味が。
塩分もしっかり感じるのですが、それよりも魚介の旨味と動物系のコクを抜群に感じます。

そんなスープに合わせる麺は、岩手県産の『もち姫』という小麦を使用した自家製麺。
中太ストレートでもっちりとした噛み心地が特徴的です。
つるんとした舌触りもよく、個人的にとても好みな麺でした!

チャーシューは長時間煮込まれたバラ。
おどろくほどトロトロで柔らかく、口の中で溶けていきます。
脂の甘味も最高でした。

メンマもしっかりと濃い味が付いていましたよ。
トッピング:切り落とし焼豚(100円)、ライス小(150円)
こちらは夫の注文品。


角切りに切り落とされた焼豚は、ラーメンにデフォルトで乗っているものよりもしっかりとした食べ応えがあり、噛みしめると味が染み出てきます。
味がけっこう濃い目についているので、白米との相性がバツグンです。
まとめ:新しいけどどこか懐かしい。万人受け間違いなしの一杯

魚介出汁のうまみを存分に楽しめて、もっちりとした自家製麺とのハーモニーが素晴らしく、他では味わえない完成された一杯。
でも、日本人の記憶に幾度となく刷り込まれ、どこか懐かしい感じもする、心が温かくなる中華そばでした。
とても美味しかったのでまた食べに行きたいと思います。
余談:公式のInstagramの情報によると、どうやら丼ぶりの底(外側)におみくじがついているみたいです。
そんなことは予想もしていなかったので、見ずにお店を出てしまいました…。
みなさんは、食べ終わったら底を見るのを忘れずに!!笑
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日という日があなたにとって素敵な一日になりますように。
また次回の更新でお会いできると嬉しいです!
店舗詳細
今回訪れた【中華そば きくたに】の店舗詳細は以下の通りです。
【店舗名】中華そば きくたに |
【住所】〒144-0051 東京都大田区西蒲田7丁目65−8 蒲田丸ニビル 1F |
【営業時間】昼11:00-14:45 夜17:00-21:45 |
【定休日】無 |
【支払い方法】キャッシュレスオンリー(各種クレジットカード・電子マネー・QRコード決済) |
【駐輪場】無 |
【イートインスペース】カウンター席17席 |
【予算】~¥1,000 |
【公式情報】Instagram|X |
■マップ
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