こんにちは。『ぽかぽか まわり道』のぺろみ (@pokapoka_peromi) です。
完全予約制な上、その予約が取れない大人気店だとラーメン好きの間で話題の【奈つやの中華そば】。
大田区の下丸子に店舗があり大田区民としてはどうしても食べたい!と幾度となく予約戦争に挑み、ようやく食べに行くことができました。
もう本当に幸せな食体験で、諦めずに予約に挑んだ甲斐がありましたよ…!
こちらの記事では、お店の感想をショートエッセイを添えてお届けしています。
(※エッセイがご不要な方は目次から好きな所へスキップできます)
お腹も心も満たされる奈つやの中華そば、必見です!
エッセイ
奈つやへ行く日の朝は早い。
AM7:28。奈つやの時間に合わせてスマートフォンと睨めっこをし、光の如く予約サイトへとアクセスする。
もう何度目の挑戦になるだろうか。とうとう座席予約を獲得することができた…!!
嬉しくてその場でガッツポーズをして分かりやすく喜んだ。
それからせっせと支度をし、予約の時間に合わせて下丸子へ。
この日はうだるように暑い日だった。日差しも強く皮膚が痛さを感じるほど。
「この猛暑の中待つのしんどいなぁ。」なんて思っていたが、奈つやの店前に到着するとなんと日傘が用意してある。しかもたくさん!!!
この時点でお店のホスピタリティを感じる。
そして、いよいよ意を決して入店の時。
ここに来るまで長かった…。
席に着くとすぐさま冷えた水を出してくれた上に、テーブルには扇子まで用意してあった。
何このおもてなしは…!?ここはひょっとして砂漠のオアシスなのか?
そんなことに感動する間もなく、目の前には憧れ続けた中華そばが…!

キラキラと光り輝く透き通ったスープ。しっかりとポテンシャルを放つメンマに、食欲を刺激するチャーシュー。そして奈つや自慢の艶やかな雲呑。
もう、どれもこれも芸術のように美しい。
しっかりとした煮干しの旨みを感じる風味豊かなスープ。パツンとしたストレート麺。
麺に絡んだスープが口の中で広がり、甘みやほんのりとした苦味などが混じり合い、噛み締めるたびに複雑な旨みがじんわりと身体に染み込んでいく。
チャーシューは個性の違う二枚が乗っている。
口の中で一瞬で消えるバラに、スモーキーな味わいが最高の吊るし焼きのもの。どちらも甲乙つけ難いほどに美味しい。
黒光りするメンマも主役級の力を持ち合わせている。
そして雲呑。一口頬張るとその皮のモチモチさに驚く。
いや、驚くという単語では言い表せないほどの衝撃が走った。
雲呑は「皮を楽しむもの」なんて言われたりもするが、その言葉を形にしたらこの雲呑になるのではないのかと思うほどに、皮を食べるのが楽しい。噛むたびに口の中に幸福が広がるのだ。
皮ばかり褒めるのは申し訳ないほど、餡も美味しい。
生姜の風味がスッと抜けていく香り豊かな餡だ。
「あぁ、もう食べおわっちゃう…….。」
最後は切なくなりながら丼を空にした。

食後もあの雲呑の余韻が消えない。
これは、多くの人を虜にするわけだ。
奈つやは中華そばがウマいだけではなく、接客まで本当に素晴らしい。
奥様がお客ひとりひとりに対して丁寧な声がけをしているのがとても印象的だった。
奥様のまあるい温かな笑顔に包まれると、こちらまで心の角が無くなるんじゃないかと錯覚してしまう。
夫婦二人三脚の歩みの歴史を知ると、また奈つやへの愛が増していく…。
なんだか、とんでもなく素敵なお店に出会ってしまったなぁ
いつまでも在り続けてほしい、素晴らしき店だ。
【奈つやの中華そば】について
奈つやは目黒の不動前での間借り営業からスタートしました。
当時から既に人気でラーメン好きの間では、たちまち話題に。
その後2024年1月、東京都大田区の下丸子に店舗をオープンさせ、夫婦二人三脚でお店を営業されています。
流行りの味ではないけれど、奈つやでしか味わうことの出来ない、お腹も心も満たされる中華そばがお店の看板商品です。
講談社が発行するラーメン情報雑誌、「第25回TRYラーメン大賞2024-2025」では新店大賞を受賞。
当時の表紙を飾りました。
店主は学芸大学にある「麺処 びぎ屋」で修行をされたようです。
お店の屋号である「奈つや」は奥様の奈津子さんの「奈つ」と修行元であるびぎ屋の「や」をかけ合わせたものなんだとか。
中華そばの唯一無二の味もさることながら、前職がバスガイドおよび観光施設のガイドである奈津子さんの接客もほんとうに素晴らしく、今後もますます人気になること間違いなしの名店です!
カップ麺も販売されています
2025年5月から全国で奈つやの中華そばのカップラーメンが販売されています。
販売元はマルちゃんでお馴染みの東洋水産です。
大田区内のスーパーでは、多くの店舗で取り扱いがされています。
私はまだ試していないのですが、既に食べた人の感想では
「スープがよく再現されている!」
という声が多かったです。
ここに自分で雲呑をトッピングしてみるのも面白いですね!
予約方法と注意点
奈つやは完全予約制です。
予約はリクルートが運営する「Airウェイト」というオンライン予約サービスで行います。
営業日の7:28(奈つや)からその日の予約枠の受付が開始されます。
万が一キャンセルしたい場合は11:00までキャンセルすることができます。
手順は以下の通りです。
- 予約サイトにアクセス
- メールアドレスかリクルートIDを入力
- 入力したアドレス宛に届いたURLを確認
- 来店人数を選ぶ(最大2名まで)
- 予約完了
奈つやの予約を取るのは本当にむずかしいので覚悟して挑みましょう。
実際、私も何度も敗れ続けました…。
個人的な予約のコツ、注意点をまとめたので参考にしてみてください!
- すぐに打ち込めるよう、先にメールアドレスをコピーしておく
- 7:28前にはページを開いて待機しておく
- 時間になった瞬間にリロードする
- PCからよりスマートフォンの方が取りやすい(個人的な感覚)
- 一度ダメでも諦めずに仮受付完了のメールからURLに飛ぶと入れることがある
- キャンセル拾いに挑戦してみる
また、奈つやの予約は時間予約ではなく順番待ち予約のため、来店時間を選ぶことはできないので注意が必要です。
受付番号によって来店時間が前後するので、遠方から足を運ぶ方は特に時間には余裕を持って来店しましょう。
来店時間のおおよその目安は公式X(旧Twitter)に掲載されているこちら↓の時間表が便利です。
あくまで予定でしかないので、キャンセル等が出た場合 呼出時間が早まることがあります。
実際に私もここに書いてある目安の時間より1時間早く呼び出しをされました。
奈つやに来店するのは、時間に余裕がある日をオススメします!
アクセス・お店の外観
■マップ
お店の最寄り駅は、東急多摩川線の「下丸子駅」です。
駅からは徒歩4分くらいで到着します。
駅の改札を出て商店街側に進み、一つめの角にあるセブンイレブンを右折。

そのまま真っ直ぐ歩いていくと、右手に奈つやがあります。
お店の前には、何個か待合席が出ていました。
基本的に予約制で待つことはほとんどないのですが、早めに着いた場合 店外で座っていることができます。

なんと日傘の用意までありました…!!訪問した日もかなり暑い日だったので、ありがたく使用させていただきました。


お店の暖簾はデニム生地で作られています。
こちらの暖簾は、店主が修行をしていた「びぎ屋」からオープン時に寄贈されたのもののようです。
時間と共に良い風合いが出てくるデニム生地。
お店の歴史と共に、様変わりしていく姿が楽しめます。

麺は、大田区内にある菅野製麺所から仕入れているようです。


お店の前には、メニューとお土産用の商品の紹介がされていました。
お土産用のラーメンは、ひとつ850円です。
メニュー
メニューはこんな感じ↓

大きく分けて、ラーメン、つけめん、ご飯もの、トッピングの4項目。
券売機は大きなお札を使用することができないので、手持ちがない方はお店の方に両替をお願いしていました。
スムーズに購入するためにも、あらかじめ1,000円札を準備して行くのをオススメします!
食券の購入方法・店内の雰囲気
予約サイトで呼び出しが開始されたら、お店の方から声をかけられるのでそれまでは外で待機しましょう。
声がかけられたら食券を購入します。
購入した食券は、予約番号と同じ番号の磁石で、脇にあるホワイトボードへと貼り付けます。

貼り付けが完了したら、席が空くまで再び外で待機します。
お店は非常にこじんまりしていて、座席はカウンター7席のみ。
すれ違うことが難しいほど小さなお店です。
その小さな空間に前職でバスガイドをしていたという奥様の奈津子さんの温かな接客の声が響きます。
そのせいか、お店には終始なごやかな空気が流れていました。
年齢層は幅広く、おひとりで来店している方が多い印象です。
中華そばとご対面。つるモチ食感がクセになる自家製雲呑!
・奈つやのもちもち雲呑味玉中華そば 1,300円
・あぶりチーズ茶碗カレー 350円
奈つやのもちもち雲呑味玉中華そば

具材は、雲呑、海苔、チャーシュー、メンマ、ねぎ、味玉。
昔ながらの中華そばといった面々が勢揃いしています。
スープは、動物系の土台に煮干しやブシが香り立つ仕上がり。
煮干しはアジや平子、ブシはサバやうるめなどを使用しているそうです。
醤油の香りも豊かで、おもわず最後まで飲み干したくなる美味しさです。

麺は管野製麺所のもの。
全粒粉入りのストレート麺を採用しています。
小麦の味わいを感じ、スープとの相性も抜群です。

チャーシューはバラと吊るし焼きの二枚。
バラ肉は口に入れた瞬間にスッと、とろけて無くなるのが特徴。
吊るし焼きの方は、スモーキーさも感じさせるパンチある一枚でした。
私はこの吊るし焼きのチャーシューが好み!

そして奈つや名物の雲呑。大きなサイズの雲呑が3つ乗っています。
餡はおそらく豚肉、ねぎ、生姜。
しっかりとした生姜のパンチを感じる雲呑です。
皮には岩手県産のもち性小麦粉「もち姫」を100%使用しているそうで、驚くほどにもっちもち!
舌触りもつるんとしているのが特徴的でした。
小さなパスタマシンでひとつひとつ手作業で作られているそうです。
もち姫といえば、蒲田の「中華そば きくたに」でもこの小麦を採用した麺を提供していましたね。
この小麦粉の特有のつるっとモッチリした噛み応え、舌触りは本当に唯一無二だと思います。

そして味玉。良い半熟具合、黄身までしっかり味が染みていて最高でした。
あぶりチーズ茶碗カレー

こちらも奈つやでは外せないサイドメニューです。
実は店主さんの実家が洋食屋を営んでいて、そこのカレーを受け継いでいるんだとか。
カレーはスパイシーながらもコクとマイルドさもあり、どこかフルーティーな甘みも感じました。

そしてこの炙りチーズの背徳感たるや…。
中華そばだけではなく、カレーまでしっかり美味しくて驚きを隠せませんでした。
その他、日替わりのご飯メニューもあるので何度来ても楽しむことができます!
まとめ:お腹も心も満たされる一杯を味わうなら奈つやで。

オープン時から大人気の奈つや。
大田区民なら一度は行きたい…!と願い続けてようやく足を運ぶことができました。
人気店なのがよく分かるラーメン店で、これからもっともっと人気を博していく店になるんだろうなぁ、と思いました。
味は言わずもがな最高な上、接客も本当に素敵でラーメン屋なのに居心地がいいという不思議な感情が芽生えました。
まさに、お腹も心も満たされる名店です。
予約困難ではありますが頑張って挑んで、ぜひ奈つやの中華そばをご賞味ください!
きっと素晴らしい食体験になること間違いなしです!
店舗詳細
■マップ
【店舗名】奈つやの中華そば |
【住所】〒146-0092 東京都大田区下丸子4丁目4-8 |
【アクセス】下丸子駅から徒歩4分 |
【営業時間】11:30から提供終了まで |
【定休日】火曜、金曜 |
【支払い方法】現金(お札は1,000円札のみ使用可) |
【駐輪場】無|駅近くにコインパーキングがあります |
【座席数】カウンターのみ7席 |
【公式情報】Instagram|X(旧Twitter) |

お店のInstagramにはお客様からの差し入れがたくさんアップされていて、お二人の人柄を感じて和みますよ…♡
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日という日があなたにとって素敵な一日になりますように。
また次回の更新でお会いできると嬉しいです!
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